4月上旬の緊急事態宣言を受け、ファニプロでは半休業という形で、勤務の際は基本的に全社員テレワークとなりましたが、緊急事態宣言の解除後も、今後のファニプロでのより良い働き方を考える参考にするため、社員へテレワークに関するアンケートを実施しました。 今回は、アンケート結果で得られたテレワークのメリットやデメリットを踏まえて、ファニプロ社員の意見や、テレワークをスムーズに進めるうえでの直近の取り組みなどを紹介します。
CONTENTS
テレワークのメリットとは
まず「テレワークを実施してみて良かったことを教えてください」という質問について、テレワークを体験したファニプロ社員に回答してもらいました。
・通勤時間短縮で、心身ともに余裕ができる
・電車通勤によるストレスがない
・意外と集中できる
・自分のペースで作業ができる
・リラックスできる
・外食が減って食費が浮いた
・緊急対応が可能
テレワークの主なメリットとして、ほぼ全員が「通勤時間の短縮」と回答していましたが、一番のメリットとしては、やはり出社に伴う移動時間がゼロになるというのが大きかったようです。帰宅ラッシュの満員電車や電車の遅延によるストレスがなくなるというのは、心身ともに余裕が生まれますよね。
また、意外にも多かったのが、「家でも集中できる」という意見です。筆者もテレワークを体験する前は出社しないと集中できないと思っていましたが、やるべきタスクがあると、意外と自宅でも集中できることに驚きました。
テレワークのデメリットとは
つづいて「テレワークを実施してみて悪かったことを教えてください」という質問では、主に以下の回答が得られました。
設備面
・重いデータの作業が困難(PCのスペックが足りない)(動画チーム)
・仕事用の椅子や机がなく腰が痛い
・Web会議のタイムラグ
・電気代がかかる
コミュニケーション面
・ちょっとした用事で声がかけづらい(声をかけるタイミングが難しい)
・雑談が減った
・先輩の仕事を見て覚えることがしづらい
・他の人の忙しさがわかりづらい
・社歴が浅い社員同士の距離が縮めにくい
その他
・子どもが家にいる場合、子どもの世話で仕事ができないことがある
・オンとオフの切り替えが難しい
・運動不足になる
・家だと誘惑が多く集中力を継続させるのが難しい
メリットに比べて、業務内容や家庭環境など人によってさまざまな回答となりましたが、そんな中でも一番多かった意見としては、「コミュニケーション面でちょっとした用事での声がけや雑談がしづらい」というものでした。普段出社して同じフロアで作業をしている場合、わざわざ声をかけなくても相手の状況がなんとなくわかるものですが、テレワークだと顔が見えない分、ちょっとしたコミュニケーションでもハードルが高くなりやすいです。
また、弊社でも4月から新卒の新入社員が1名入社しましたが、社歴の浅い社員が先輩の仕事の様子を見て学ぶということができなかったり、他の社員と距離を縮めるうえでハードルが高かったりするのでは、という意見もありました。
テレワークによるコミュニケーションの壁をなくすために
メリット・デメリットに加えて、「デメリットはどうすれば改善できるか教えてください」という質問にも回答してもらいました。特にデメリットで意見の多かった「コミュニケーション面で簡単な確認や雑談がしづらい」という点については、「Zoom飲みをやってみるのはどうか」、「ファニ通(面白いと思ったあらゆる情報を共有する社内チャット)の積極利用」などの意見がありました。それらを踏まえて、最近実施したファニプロの取り組みをご紹介したいと思います。
① 若手4人ではじめてのZoom飲み会を実施
ファニプロは普段から飲み会があまりありません。新しく社員が入社した際に歓迎会を行ったり、繁忙期に入る前にみんなで気合を入れる食事会を開催したりすることはあっても、「今日終わったら飲みに行かない?」という会話を耳にすることはほとんどないです(筆者が誘われていない可能性もありますが・・)。
しかし、今回、新卒の新入社員が1名入社したにも関わらず、コロナウイルスの影響で社員全員での歓迎会というのもままならないまま、すぐにテレワークとなったため、若手の女性社員4人ではじめてZoom飲み会をやってみました。
近況やおうち時間の過ごし方を共有しつつ、お酒の入った同僚の仕事に対する熱い想いを聞くなど、平日の夜サクッとやる予定が3時間くらい話し込んでしまい、なかなか面白い会となりました。
今回はテレワークで疎遠になりがちな新入社員との交流の場としてZoom飲みを実施しましたが、特に新入社員で同期がいないと、自分が現時点でどのような仕事ができるようになっていれば良いかという比較や判断がつかず迷ってしまったり、周りから「気軽に相談して」と言われてもなかなか話しかけづらかったりということもありますよね。そのため、定期的にこうした社員同士のコミュニケーションの取れる場を作っていくのがテレワークを進めるうえで重要になってくるのではないかと思います。
② 無料ボイスチャットアプリ「Discord」の導入
つい最近、ファニプロでは「Discord」という無料ボイスチャットアプリを利用するようになりました。社内の連絡は、基本的に「Chatwork」というビジネス用のチャットツールを使用しており、テキストでのチャットのほかビデオ通話も可能ですが、Discordの良い点として「通話をつなげる時間がかからない」という点があります。Chatworkで通話をする場合、一般的な通話と同様で、こちらが発信し相手がそれに応答するアクションを起こさないと、相手にこちらの声を届けることはできません。
しかし、Discordではボイスチャンネルとして「休憩室」や「会議室」、「デザインチーム」などの部屋を作成することができ、その部屋をクリックするだけで同じ部屋の人とすぐに会話を始めることができます。また、複数人で同じ部屋にいれば、話しかけたい時だけ自分のマイクのミュートを解除することですぐに相手に声を届けられるため、「電話をかける→相手が出るまで待つ」という手間がなくなり、ちょっとしたコミュニケーションのハードルを下げることにつながりました。
テレワークのデメリットとして意見の出た「話しかけるタイミングが難しい」というのも、Discordなら相手のオンライン状況やどの部屋にいるのか把握できるため、気軽にコミュニケーションを取りやすくなったと感じます。
テレワークには賛成?反対?
アンケートの最後に、「テレワークについて賛成派?反対派?」という質問をしたところ、弊社では全員(役員2名除く)が「賛成」と回答し、テレワークによるメリットが、デメリットを上回る結果となりました。これまでの弊社での業務自体、基本的にPCさえあればできる作業が多かったこともあり、ファニプロで働く社員にとってはテレワークを実施したことで、よりメリットを強く感じられたようです。
また、賛成派の意見の中には、無条件で賛成の人もいれば、その日の業務によって選択できるようにしたい、という意見もありました。出社か在宅かどちらかを強制するのではなく、その日の業務に合わせて柔軟に働き方を選べるというのが、社員全員が気持ちよく働き続けるうえで重要だといえます。
さいごに
緊急事態宣言が解除され、テレワークから通常勤務に戻りつつある会社も多いようですが、ファニプロでは、テレワークのデメリットを補える方法を検討し取り入れつつ、今後も柔軟な業務体制を継続していく予定です。
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