「ファ」のノウハウ 2024.01.05

採用サイトを作るときに気を付けている5つのポイント

#採用サイト#筆者:山川

採用サイトを手掛けるクリエイティブディレクター山川はどんなところに注意しながら制作をしているのか。その視点を共有することで、みなさまの採用広報活動の一助に少しでもなれればうれしいです。あ、ちなみになのですが、秘密でもないです。あまり聞かれないから、話さないだけで...(笑)

CONTENTS

    1 ターゲットは誰か

    採用サイトを作る際にまず意識していることは、ターゲットは誰かということです。
    採用サイトにおいて言えば、求める人材像はどんな人かになります。採用サイトは、他のクリエイティブと異なり、もともと目指すべきゴールは、採用人数となるため母数が多くはありません。そのため、できるだけ求める人材像の心に刺さるように意識してつくることが大切です。リアルな話、企業によってはどうしても社内の人間をとても意識しなければいけないといった社風文化のところもあります。そこに対して私たちが「イエスマン」となりクリエイティブしてしまっては、100%内部向けのものとなってしまいます。私自身がクリエイティブディレクターをさせていただくときは、外部であるという立場を上手く使い、そこのバランスを調整してあげることも大切な役割だと思っています。50%~70%はターゲットのために考え本来の目的を見失わないようにしながらも、採用担当者の方ができる限り進行できるように残りの50%~30%は社内のことにも配慮をしていく。そういったところが大切なポイントになってくると思います。

    2 どんな想いのある会社か

    求める人材像の心に刺さる、魅力的に思ってもらう。ただそれだけを追い求めてしまうと、おそらく他社と同じような情報発信になっています。今はほとんどが求人媒体を利用して就職活動をしているため、就活生にとっては情報に溢れすぎており、見れば見るほど、何が違うのかがわからなくなってきてしまいます。そこで大切になるのが「想い」です。それぞれの会社には、必ず「想い=志」があり、その想いがビジネスに対するスタイルや働き方、働く環境、そして、その会社ならではの「空気=社風文化」となって現れてきます。その想いをいかに的確に捉え、採用サイトに落とし込んでいくかが大切なポイントであると考えています。

    3 「らしい」デザイン・コピーか

    そこでポイントとなるのが、デザインやコピーです。単に文字情報のみで、仕事内容や福利厚生や教育制度などを伝えても、それは他社と重なることは多く、そこにある「色」までは表現ができません。そこをデザインやコピーで表現する。それこそが採用サイトをつくる最大のメリットだと思っています。例えば、フォントひとつとっても、ゴシックか明朝体か、大きいか小さいか、太いか細いかだけで受ける印象は大きく変わります。そういった細かなところにも意識を向け「らしい」デザインをいかにするかが採用サイトを作る上で最も大切となります。

    4 等身大の魅力より「ちょっと背伸び」する

    そして、さらに心がけていることは採用サイトが、クライアント様、就活生のためになっているかどうかです。どんなにベンチャー企業の様なカッコいい採用サイトを作っても実際の企業文化や雰囲気が歴史のある伝統的なイメージだった場合は大きなミスマッチを生み、最悪の場合はクライアントのブランドにも傷をつけてしまうことになります。カッコいい、キレイが絶対の正義ではなく、その会社らしい魅力を等身大より「ちょっと背伸び」したところで表現をしてあげることが大事です。「ちょっと背伸び」とは、今はほんの少しだけ違うけど、近い将来こうなりたい。そんな姿も含めて表現をしてあげる。なぜなら、採用サイトは”今を伝える”だけではなく、”未来”も伝えるべきメディアだからです。就活生たちが求めてくるのは”自分たちの将来の姿”。今から3年後、5年後ぐらいにはこんな風に働いて、こんな風な社会人になっているのかな。なんて、想像をしているんです。だから、私たちは、今だけではなく嘘にならない近い将来の未来の姿も想像しながら魅力を伝えることも大切にしています。

    5 採用担当者がストーリーを語れるか

    これでいいのかどうか。それを判断する際にポイントとおいているのが、採用担当者の方が求職者に対して、ストーリーを語れるような採用サイトになっているかどうかです。採用サイト自体は求職者の方が見るためのものになりますが、実際にリアルで採用担当者と求職者の方が接したとき、その採用サイトに記載されていること、込められている想いを採用担当者が話すことができれば、そのメッセージはさらに強く印象に残るようになります。例えば、お客様が何かを判断したときに、「なんとなく」や「好み」、または、「上司が…」のままだと、そこに込められている想いを話すことが難しくなります。そこで丁寧にその理由を深堀りし、改めてなぜこの決断に至ったのかに意味や価値を持たせ、ストーリーとして話せるようにリードできるよう心がけています。

    6 最後に、安心してください、貴社にも必ず魅力はあります!

    ときどき、魅力についてヒアリングをしていると、なかなか見つからないと悩んでいらっしゃる採用担当者の方もいらっしゃいますが、事業を営み、採用活動をしている会社さまなら、どんな会社でも必ず魅力はあります。一見、多くの人から見るとマイナスポイントであったとしても、特定の人から見れば大きな魅力となることもあります。また、近い将来を描くメディアですので、今からその魅力をしっかりと磨いていけば良いといった場合もあります。私たちはその特定の人=求める人材像の目、耳となり、お客様の魅力を必ず見つけ出し、磨くお手伝いをいたしますので、そんな悩みを抱えている方もお気軽にご相談ください。

    最後までお読みいただきありがとうございました。少しでもみなさまの採用活動の参考になれば幸いです。

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